ラジオサーバー12(RS12)運用レポート

 これは株式会社ソフィアシステムズ製の高性能ラジオ録音機 ラジオサーバー (RS12)運用レポートです。
2005年販売終了。この時の他機種はトークマスターくらいでした。

購入の動機
 ちゃんとラジオが録音できるものはないかと思い、MDラジカセなどを探してみたのですが、 録音やタイマー機能に不満ののこるシステムばかりでした。またパソコンに録音が出来るよ うにするソフトウェアや、その機能を使って録音システムの構築方法を紹介したウェブサイトも 多々ありますが、満足のいく環境が簡単に得られるかというとそうでもないです。

そういった環境のなかであらわれたのがこの機械でした。必要だった録音環境はこんな感じです

1; AM、FMを問わず録音でき、なおかつその切り替えが簡単で自動的におこなわれるもの

2; 長時間録音ができること(最低6時間連続して出来るもの)

3; タイマー機能が一般のビデオデッキなみに設定できるもの
(MDを使うものでは設定できる範囲が非常に狭いものが多い)

4; 長期間保存できる。
(最低でも十年はもってもらいたい。データが劣化しないこともそうですが、 再生機器の入手のしやすさも加える。)

5; 録音している際の電源入力が安定していること。

このような要求をすべて満たしていたのがRS12でした。
1 については両チューナーをを備えており製品紹介にも記載されてあった。

2 については内蔵されたハードディスクに録音されモノラル録音で350時間の容量がある。

3 についてはAM FMを問わず50件年月日で登録できる。

4 についてはMP3で録音されWindowsが搭載されているパソコンにUSBで接続しデータの管
  理がおこなえる。

5 についてはACアダプターからの入力で停電しない限り安心。

もちろん購入する前にネックとなるものがありました。

価格は税抜で88000円也
 最大のネックです。ラジオ録音に100000 円近くお金をかけるのは相当な覚悟がいります。
たかがラジオ録音にこれだけのお金をかけるのな ら別のことにお金を使ったほうがよい と考えてしまうのは当然。ここからもラジオ録音環境がビデオにくらべて恵まれていな いのがわかります。せめて30000〜50000円で何か無いものか・・・

ハードディスクの耐久性
 ハードディスクは精密機械なので取り扱いに気をつけなければなりません。ちょっとした衝 撃でも壊れてしまう可能性があります。

で1ヵ月近く悩みました。でも買ってしまいました。

使ってみるとやはり見込んだとおりの性能だけあってかなり快適な録音環境になりました。
ですが、いいところだけではなく悪いこともいろいろなことが見えてきます。

HDDはTOSHIBA MK6017MAP

録音ファイル形式はMP3(VBR)

AMがモノラル 16kHz 24kbps 10Mbyte/h
FMがステレオ 32kHz 128kbps 50Mbyte/h くらいのレート

ハードディスク容量はFATで約4G

アンテナはAMがループアンテナ、FMが簡易アンテナ
(2本の被覆された導線をTの字形にそれぞれ延ばすもの)

ACアダプターは 9V、1A (-ー(・ー+)

音声出力は高めにセットされている。

もうしぶんの無い性能なのですが不満の残る箇所も多々ありました。

ハードディスクの駆動音
 使ってみて1番気になるのはここの部分です。動かすと、キーンという音がかなりうる さく、せっかく録音したものを聴こうとしても我慢が出来ないレベルです。RS12の通気 口から見えるハードディスクはどうやらノート用のものらしい。音響機器として考えると ここはなんとしても改善していただきたいところです。
対応策としてはいまのところ段ボールでつくった自作の防音箱(厚さ1センチ)の中にい れ、ヘッドホン出力からスピーカーに繋いで聴いています。

雑音
 ハードディスクを使っているから仕方の無いことかもしれませんが、AM FMとも録音ファ イルにノイズが混じってしまいます。(AM ノイズサンプル (録音されている放送の通常の音量がピアノの音だと思ってください。)
特に附属のFMアンテナでは強烈にノイズが乗ってしまい対処することが出来ません。
 これを回避するためにRS12のFMアンテナ接続がテレビ等の端子と同じことを利用して 自宅の屋上にあるテレビ用のアンテナでFMを受信してみることにしました。相当クリアな 音になり普段は聴けないような局も聴けるようになったのはいいのですが、やはり根本的 な解決にはいたりませんでした。スピーカーで聴く分には気にならないレベルなので許容範囲なんですけどね。

 後でパソコンでヘッドホンを使って聴いていたときに思ったことなのですが、このラジオサーバー から出力される音声には録音時の雑音+ラジオサーバーが発する雑音がのっていると考えられます。 (ヘッドホンで聴いたときのノイズがラジオサーバーにスピーカーをつないで聴いてたときの印象と 違っていたもので)つまりラジオサーバーのアンテナを調整してもある程度(その時点で)雑音がのっ てしまうのは避けられないということです。

破損ファイル?
 MP3ファイル形式であることは前にも書いてあるとおりなのですが、録音されたファイルを パソコンで再生してみるといくつか聴けないファイルがありました。さらにCDにするために LAMEと言うソフトを使ってWAVEファイルへデコードしようとするといくつか処理が途中で 止まってしまうファイルもありました。
 公式ページにあるFAQをのぞいてみるとMP3Repairなるものが紹介されていました。 どうやらこれでパソコンで聞けないファイルが聴けるようになるようです。 さっそく使ってみたところ正常に聴けるようになり、LAMEでのデコードまでもうまく行う ことができました。

音質設定
 個人的にはAMを録音するときのビットレートをもう少しあげてもいいのではないかと思います。 また、せっかくハードディスクを使っているんだしユーザーが自分で録音ファイルのビットレートな どを変えられる機能でもつけていいのではないかと思いました。

ファイル名の法則
パソコンに接続した際に表示されるファイル名ですが次の法則で整理されています。
ファイル名は8桁の英数字で仮に abcdefgh とします。
a 西暦の下一桁
b 月 1から9、そしてA=10、B=11、C=12
cd 日 cに十の位、dに一の位
efgh 録音開始時間を秒に変換し0〜9、A〜Zの36進法で表現したもの(A=10〜Z=35)
時間変換用数式 e*36^3+f*36^2+g*36+h=録音開始時間(秒、24時間表記)
ファイル名変換プログラム作成中。妄想6年の代物ですが、意外とすんなりできそうです。

値段ははるが、ラジオ録音の性能は理想を実現するほど高い。改善点はあるけれどこれほど の能力をもつものはなかなかないのでぜひ改良を重ねていってほしいです。